年度末ということで奮発してついに欲しかったマクロレンズを買ってきた.Sigmaというメーカーの105mmマクロレンズだ.買うにあたってSony純正の90mmマクロ(SEL90M28G)とかなり迷ったが,店頭で両方触ってどっちでも満足できそうだったので安くて新しいSigmaを選択した.

Eマウントのマクロレンズ
購入するにあたって,Eマウントのマクロレンズを網羅的に調べて,2021年3月現在で発売されているフルサイズ用のレンズのリストを作成した.(調べ漏れがあるかも)
- AF等倍マクロ
- Sony SEL50M28
- SIGMA 70mm F2.8 DG MACRO
- Sony SEL90M28G
- Tokina FíRIN 100mm F2.8 FE MACRO
- SIGMA 105mm F2.8 DG DN
- MF等倍マクロ
- Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 65mm F2 Aspherical
- Voigtlander MACRO APO-LANTHAR 110mm F2.5
- SAMYANG 100mm F2.8 ED UMC MACRO
- AFハーフマクロなど
- Tamron 20mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (最大撮影倍率0.5倍)
- SIGMA 24mm f3.5 dg dn (最大撮影倍率0.5倍)
- Tamron 24mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (最大撮影倍率0.5倍)
- Tamron 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (最大撮影倍率0.5倍)
- Zeiss batis 40mm/f2 CF (最大撮影倍率0.3倍)
- Sony SEL24105G (望遠端で最大撮影倍率0.31倍)
- Tamron 28-75 f2.8 (広角端で0.34倍,望遠端で0.25倍)
熱帯魚を撮影するためマニュアルフォーカス(MF)レンズは除外して,さらに魚を驚かせないように極力長い焦点距離でという条件で考えるとSigmaの105mmとSonyの90mmが最有力候補になる.
等倍まではいかないがそこそこ大きく写せるレンズを「ハーフマクロ等」にいくつかピックアップしたが,これらのレンズはいずれも焦点距離が短くて適さないだろう.実際今持っているSEL35F18Fで最大撮影倍率(0.24倍)近辺で撮ろうとすると水槽にかなり近く,魚によく逃げられる...ただしズームレンズ,SEL24105GとTamron28-75は日常的にも使えるので買っても良いかと思っている.特にSEL24105Gはカバーする焦点距離が広いので登山や旅行でも重宝しそうだ.
いずれにせよ,こうしてリストアップしてSigmaの105mmとSonyの90mmに絞ってから店舗に見に行った.
レンズ概要
特にSony純正のSEL90M28Gと比べる形でレンズのスペックを比較する.
| 項目 | Sigma 105mm | SEL90M28G |
| 発売日 | 2020年10月23日 | 2015年6月26日 |
| 焦点距離 | 105mm | 90mm |
| F値 | 2.8-22 | 2.8-22 |
| レンズ構成 | 12群17枚 | 11群15枚 |
| 絞り羽根 | 9枚円形絞り | 9枚円形絞り |
| 最短撮影距離 | 0.295m | 0.28m |
| 最大撮影倍率 | 1倍 | 1倍 |
| 手ブレ補正 | なし | レンズ内手ブレ補正方式 |
| フィルターサイズ | φ62mm | φ62mm |
| 最大径 × 長さ | φ74mm × 135.6mm | 79mm x 130.5mm |
| 質量 | 710g | 602g |
製品ページはこちら.
開封
内容物はレンズ本体に加えて以下の通り.
- ケース
- レンズフード(LH653-01)
- フロントキャップ(LCF-62mm III)
- リアキャップ(LCR II)
このレンズケースの中にレンズが入った状態で梱包されている.なるほどこれは賢い...しかもレンズケースはナイロン製のしっかりしたポーチで素晴らしい出来だ.

レンズ本体はかなり巨大で,望遠レンズらしい大きなフードをつけると余計に大きく見える.比較のためにフード付きの状態で35mmの単焦点レンズ(SEL35F18F)と比較するとこのくらいの差がある.

外装は金属製でビルドクオリティはさすがSigmaのArtレンズだ.見た目だけでなくスイッチ類も豊富に備えている.スイッチは上から順番に
- AF-MF切り替え
- Fnボタン
- フォーカスリミッター(Full,0.5m-∞,0.295m-0.5m)
- 絞りリングのクリック-デクリック切り替え
- 絞り固定スイッチ
となっている.特にAF-MFの切り替えスイッチは非常に操作しやすく,硬かったSEL35F18Fのスイッチとは雲泥の差だ.

重さはフード付きの実測で g.純正の90mmマクロ(602g)より重いレンズだ.α7Cはグリップが貧弱なので,こういう重いレンズと一緒に使うにはあまり適していない.
感想
画質
まだ買ったばかりだがとにかく映りがすごい(笑. はじめてα7CとSEL2860で写真を撮った時もスマホとの違いに驚いたが,解像力はそれ以上に高く,同じミラーレスでもこんなに違うのかと感心するくらいだ.下手な写真で伝わるかわからないが,文字通り目では見えないような細かい部分まで綺麗に解像していて感心する.

解像度のみならずボケもすごく綺麗だ.マクロ撮影ではピントがすごく薄くなり,その前後が大きくボケる.従ってある程度ボケが美しくないといけないが,このレンズはその条件を満たしていると思う.


AF
オートフォーカスはかなり遅く,また迷いやすい.すでに持っているSEL2860とSEL35F18Fが高速かつ正確なのに比べると明確に一段劣る.マクロレンズなのでこんなものなんだと思う.動くものを追いかけたりする使い方だと打率の低さに苦戦する.

熱帯魚撮影においては,本当は被写界深度を稼ぐためにF値を大きめにしたいがそうすると明るさが足りないというジレンマがある...

まとめ
念願のマクロレンズとしてSigmaの105mm F2.8 DG DN Macro Artを購入した.画質や機能性は文句なしの満点だ.問題はAFが遅いことと大きく重いことくらいだろう.多くの人にお勧めできるレンズだと思う.


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