休暇をとって山陰に旅行に行ってきたので簡単に記録に残そうと思う.
ルート概要
今回は3泊4日で島根・鳥取の両県をサクッと巡る.実は今まで両方訪れたことがないのでこのタイミングで行ってみようという思いつきで飛行機を取ったのだった.後から思うと夏の中国地方は凄まじい暑さでやめておけばよかったのだが当時はその発想がなかった...レンタカーで回るか公共交通機関で回るかすこし迷って,先日の道東がレンタカーだったことも踏まえて公共交通機関で回ることにしたが,この選択も後から後悔した(笑
山陰に行くと行っても絶対にやりたかったのは出雲大社の参拝と鳥取砂丘を見るくらいで,他に何があるかもよくわからないような状態だった.とりあえずめぼしいホテルを確保して,Google Mapと睨めっこしてそれっぽい計画を練ったのがこちら.
- 1日目
- 羽田から出雲縁結び空港へ移動
- 出雲大社観光
- 石見銀山観光
- 温泉津温泉泊
- 2日目
- 温泉津温泉発
- 島根県立水族館アクアス
- 松江城とその周辺観光
- 宍道湖の日の入りを楽しむ
- 玉造温泉泊
- 3日目
- 玉造温泉発
- 大山登山/大山寺観光
- 堺港観光
- 皆生温泉泊
- 4日目
- 皆生温泉発
- 足立美術館観光
- 鳥取砂丘とその周辺観光
- 鳥取砂丘コナン空港から羽田へ帰る
どうしても公共交通機関を使う関係で時間に限りがあり,かつ山陰の大動脈である山陰本線は本数が少ないため苦労した.車だったらもっと色々回れたのにと思うと素直にレンタカーを借りておけば正解だったが,たまにはこうやってのんびり電車旅するのも悪くないのでよしとしよう.

記録
1日目
朝イチの便で出雲縁結び空港に到着.空港についた瞬間気温が非常に高く,これは終わったと察した.長袖のシャツを1枚持ってきたが論外である...
空港から出雲大社までは直通のシャトルバスが出ているという力の入れようで,ありがたく使わせてもらって出雲大社に到着した.かなり敷地が広くて建物もどれも立派だ.


大社を見た後少し時間に余裕があったのでその足で近場のスポットを巡った.もうこの時点で気温は35度近く.汗だくになりながら歩いて移動することになって,レンタカーを借りなかった自分を恨んだ(笑 海沿いに行ってみたら日本海が非常に綺麗だった.なだらかに曲がった島根の美しい海岸線はこの旅行中何度も見た景色だ.中国地方はあまり高い山がないので割と先の方まで視界を遮るものがなく地理がよくわかる.


汗だくになったあたりで移動時間となり,石見銀山へ行くことにした.大社から石見銀山までは山陰本線で大田市駅まで行ってそこからバスだ.このバスは電車との接続が良いのでその点は安心して良い.石見銀山の観光上の問題はエリアが非常に細長いことで,端から端まで歩くと平気で1時間以上かかるということだ.一応レンタルサイクルがあるのでそれで回るのが良かったようだが,まあ歩けるかのノリで歩いて観光してへとへとになった(笑.銀山自体はあまり見て面白いものではないが,江戸時代からの建物がいくつか残っていてそっちの観光が非常に楽しかった.ちなみに石見銀山でカメラの電池が切れ,石見銀山は写真なしとなってしまった(笑.どうもスリープ状態のMacBook Proから直接充電ができないらしい...結構不便だが次からはちゃんと予備バッテリーを持ってくるようにしよう.この辺の電池持ちはSonyに断然軍配が上がる.


この日の宿泊は温泉津温泉,往時は石見銀山からの積出港として栄えていたらしい.ちなみにこれで「ゆのつ」と読む.私は読めなかった.温泉までは銀山から仁万駅までバスで移動し,そこから再び山陰本線だ.特にバスは私しか乗客がおらず,地方路線が赤字で廃業するのも自然の理だと感じた.運賃はせいぜい数百円で,これでは運転手さんの給料にもならない.
温泉津温泉は駅からも比較的近いコンパクトな温泉街だが,泊まった宿は駅まで迎えの車を出してくれた.ありがたや...温泉街にあるいくつかの日帰り温泉も含めて泉質も良く,なかなか良いところだと思ったのでまた再訪したい.


2日目
温泉で疲れを取って,2日目は個人的趣味で島根県立水族館アクアスへ.中国地方最大との触れ込みだが,その他の大きな水族館を知っているとまあサイズや展示はそこそこという印象だ.館の最大の目玉はシロイルカの芸で,バブルリングをたくさん披露していてめちゃくちゃ可愛かった.

水族館を堪能したら昨日から来た道を逆走して松江へ移動した.ちょうど特急列車に乗れた.山陰本線はこの特急に乗れると非常に移動が早いので,時刻表と睨めっこしながら観光ルートを検討したい.ちなみに電車自体はめちゃくちゃ混んでいて立ち乗りの乗客もいた.


松江にはお昼頃到着し,まず松江城とその周辺を観光した.松江城は現存12天守の一つで江戸時代に建てられた木造建築がそのまま残っている.現存天守のうちで規模が姫路城の次に大きく,かなり迫力のあるお城だ.松本城のように全体が黒い装いになっていて引き締まって見える.これは防腐処理のための塗装によるものらしい.

内部も柱と梁が整然と並んでいて見応えがある.

松江城観光の後は周囲に残っている武家屋敷などの古い建物を散策しながら楽しんだ.

その後バスで少し移動して島根県立美術館へ.建物が非常に立派で展示スペースもゆったりと取ってあり,都内の美術品を見てるんだか人を見てるんだかわからない美術館に行くよりはよっぽどストレスがなくて良かった.ちょうどヴィルカラの企画展をやっていて,ガラスが非常に綺麗だったので帰宅してからイッタラのガラス製品を買ってしまった(笑.この手の食器は親が凝っていたからか手が伸びる.親の影響は恐ろしい.


夕方は有名な宍道湖の日の入りを楽しんだ.宿への移動時間的に完全に日が沈むところまでは見られなかったが,それでも景色は非常に綺麗で日本の夕陽百選に選ばれているだけのことはあるなと感じた.


この日の宿泊は松江からほど近い玉造温泉だ.あいにく終バスを逃して玉造温泉駅から30分ほど歩く羽目になった.公共交通機関を使う旅で不便なところに宿をとってはいけないとは思うものの,温泉の魔力には抗えない...

3日目
3日目は大山への山登りを敢行した.大山は中国地方最高峰1729mを誇る独立峰の火山で,主峰の剣ヶ峰をはじめ弥山(1709m)などいくつかのピークを持つ.前日までの気温と湿度的に殺人的なコンディションになるだろうなと予想はしていたが,果たしてその通りで登山道では熱にやられて介助されている登山客も居た.私も帽子は忘れるは持って行った水(2.5L)はギリギリだわで結構ヒヤヒヤした.
米子駅から登山口である大山寺までバスが通っていてアクセスは非常に良好だ.弥山(1709m)を目指す夏山登山コースは完全に観光地化されており,登山道はめちゃくちゃ整備されていて誰でも登れると思う.残念ながら最高峰である剣ヶ峰までの縦走路は崩落の危険性ありということで立ち入り禁止になっているようだ.
とはいえ標高1700mとは思えないようなゴツゴツした岩肌や日本海や中国山地を臨む絶景を堪能できたので,暑かったとはいえ来てよかったと思った.







道が整備されて歩きやすかったおかげで早々と下山できたので余った時間で大山寺を観光して回った.さすが古刹だけあってかなり広く,雰囲気のある建物がたくさんあって楽しめる.ただもう暑さでやられていたので観光もほどほどに温泉に入って,米子行きのバスに乗り込んだ.



大山寺から米子に戻った足で堺港へ.ここはゲゲゲの鬼太郎で有名な水木しげる先生の生誕地ということで作中の妖怪の像がたくさん配置されている.一時はちゃんと人が来ていたのだろうが,だいぶ寂れてしまっていて町おこしの大変さに思いを馳せた.ちなみに堺港からは隠岐諸島への連絡船も出ている.今まで離島観光を全然やってこなかったので,そのうち挑戦してみたい.


本日の宿泊地は米子駅からバスで20分くらいのところにある皆生温泉だ.これも私は初見ではわからなかったが「かいけ」と読む.どうも今回の旅行は難読地名が多い...ちゃんと日本語なので先日の道東のアイヌ語の当て字よりもタチが悪い(笑. 海沿いにある温泉でちょうど日の入りを楽しめた.イカ漁船の誘魚灯が海にたくさん浮かんでいて幻想的だった.


4日目
最終日の4日目は最後の目的地,鳥取砂丘へ向かう.ただ砂丘だけだと時間があまりそうだったので,先に日本庭園で有名な足立美術館へ足を運ぶことにした.ここは収蔵品もだが5万坪にも及ぶ日本庭園も有名で,平日にも関わらず多くの観光客が訪れていた.横山大観の展示なども充実していて美術館としても普通に楽しめる.



美術館を満喫したらその足で鳥取砂丘へ.特急列車スーパーまつかぜで1.5時間くらいで鳥取駅に到着した.砂丘まではバスで20分くらいと地味に距離があるので注意しよう.
鳥取砂丘は私が想像していたよりは大分小さかったが,それでもなかなか特異な光景で一度見に来る価値はある.目の前にある丘を馬の背と行って,大体みんなここまで歩くのが観光ルートになっている.周回で砂丘を散策するようなルートもあるみたいだったが時間の問題とあまりに暑くて気力も尽きかけていたので馬の背まで登って帰ってきた.

メインのエリアから脇に目を向けると結構植物が生えていて自然の逞しさを感じられる.あとでビジターセンターの展示を見たところによると,場所によっては水たまりができる場所もあるようでそんなに乾いているというわけでもないのだろう.

残りの時間は歩いてすぐの距離にある砂の美術館へ.ここは砂で作った立体構造物専門の美術館で,なんと毎年テーマが変わって作り直すらしい.今年2026年のテーマはスペインで,サクラダファミリアが完成するのにちなんでということのようだ.写真では伝わらないと思うが砂でできているとは思えないような精巧さと迫力が同居していて結構楽しめた.



博物館観光を終えたあたりでちょうど良い時間になり,鳥取駅に戻って空港連絡バスに乗って鳥取空港へ.飛行機の遅延等もあり家に着いたのは日が回る直前だった.
まとめ
先日の道東に引き続き山陰で3泊4日過ごした.順調に行きたかったけれども行けていないところを消化できている感じだ.とはいえ全行程を通して梅雨明けの中国地方の暑さに完全にやられる展開になってしまった.公共交通機関を使って歩く時間が長かったのも仇となって体力的にめちゃくちゃ消耗した.中国地方に遊びに来るときは時期に気をつけよう...
山陰は海沿いを除いて山がちだが,今回のように主要な観光地を巡るだけならそのほとんどが海沿い鉄道沿いに広がっているので移動がめちゃくちゃ大変という感じはしなかった.ただ山陰本線は山陽本線よりも一段ローカル列車感が強くて本数も(都市部を除けば)多くないので,乗り継ぎで待たされたりということが多く想定していたより移動に時間がかかると思った.こういうのを避けたければやっぱり車を借りたほうが良いだろう.観光地も今回は有名どころしか行ってないのでハズレと思ったところもなく満足度の高い旅行になった.



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