先日のSEL40F25Gと同時に購入した新しい標準ズームレンズ,SEL2070G(FE20-70mm F/4)を紹介しようと思う.このレンズは2023年2月発売の比較的新しいレンズで,それまで古いレンズが多かったF/4通しのズームレンズの新しい選択肢として注目を浴びていると思う.私も今まで利用していたSEL24105Gから乗り換えようとずっと思っていて,ちょうど良いタイミングだったので購入した.SEL24105Gも悪くはないのだが,Nikonの方で購入したNikkor Z 24-120mm F/4 Sと比べるとどうしても描写が見劣りするのだ.SEL2070Gは広角側に焦点距離が広い唯一無二の特徴があるし,新しいレンズなので描写も良くなっているだろうという期待がある.
SEL2070G 概要
SonyEマウントの標準ズームレンズはSigmaやTamronといったサードパーティ製も含めてかなりの数が発売されている激戦区であり,通常の24-70mm以外にも変則的なズーム域を持つレンズが多く存在する.特に最近ではF2.8やF2クラスのレンズが多く発売されていて,今あえてF/4ズームレンズを購入する必要があるかと言われると微妙なところもあるが,
- F/2.8クラスに比べてズームレンジが広い
- F/2.8クラスに比べて小型軽量,値段も安い
といった理由から,私はSEL2070Gを選択した.ちなみにF/4レンズは
- SEL2470Z(24-70mm,2014年発売)
- SEL24105G(24-105mm,2017年発売)
- SEL2070G(20-70mm,2023年発売)
の3本しかなく,特にこだわりがなければ最新のこのレンズ一択だと思う.
仕様を以下にまとめた.比較のためにSEL24105Gも右カラムに追加している.このレンズは標準ズームレンズとしてはかなり軽量で,重さが488gと500gを切っているのが大きな特徴だ.長さも99mmと短めで,SEL24105Gから一段小型化しており,持ち運びしやすさを意識してサイズを小さくしたSonyに拍手である.
また最大撮影倍率が0.39倍とかなり高く,倍率が高いと評判だったSEL24105Gの0.31倍のさらに上を行くので擬似マクロ的な使い方もしやすく,万能選手と言える.一方でレンズ内の手ぶれ補正はないのでそこは注意が必要だ.
| レンズ仕様 | SEL2070G | SEL24105G |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 20-70mm | 24-105mm |
| レンズ構成 | 13群-16枚 | 14群-17枚 |
| F値 | 4-22 | 4-22 |
| 絞り羽根 (枚) | 9枚円形絞り | 9枚円形絞り |
| 最短撮影距離 (m) | 0.3(W)-0.25(T) (AF時)0.25 (MF時) | 0.38m |
| 最大撮影倍率 | 0.39倍 | 0.31倍 |
| フィルター径 | 72mm | 77mm |
| 手ブレ補正 | – (ボディ側対応) | レンズ内手ブレ補正方式 |
| フードタイプ | 花形バヨネット式 | 花形バヨネット式 |
| 外形寸法 最大径x長さ | 78.7mm x 99mm | 83.4mm x 113.3mm |
| 質量 | 488g | 663g |
開封
いつも通りSonyストアで購入した.ちょうどキャッシュバックキャンペーン中で1万円引きで購入できたが,先日のSEL40F25Gと同じくこのレンズも発売時からずいぶん値上がりしてしまったレンズの一本だ.パッケージはいつもの黒とオレンジのSonyスタイル.
同梱品は
- レンズ本体
- レンズフード(ALC-SH174)
- レンズフロントキャップ(ALC-F49S)
- レンズリアキャップ(ALC-R1EM)
- レンズケース
の5点.レンズポーチはいつものGレンズらしいペラペラなポーチで個人的にはどうせ使わないがないよりマシだ.


レンズ本体はいつものGレンズらしいエンジニアプラスチック製で高いビルドクオリティだ.ズームリング,フォーカスリングはゴム製で,レンズ先端のみ金属製になっている.最近のSonyレンズらしく豊富なコントロール類があって,ズームリングとフォーカスリングに加えて
- 絞りリング
- 2箇所のFnボタン
- AF-MF切り替えスイッチ
- 絞りリングのロックスイッチ(IRISロック)
の4つを備える.特にズームレンズながら絞りリングを備えるのが最近のSonyレンズのトレンドで,個人的に嬉しいポイントだ.

絞りリングは「A」の位置に入れておくとカメラからの操作に対応する.IRISロックスイッチは「A」位置で固定するかどうかのみ使える仕様で,例えばF/4で固定するようなことはできない.


レンズは20mm側で最短で50mmを超えてくるとかなり伸びる.


前玉は広角域をカバーしてるからかそこそこ大きい.前玉を保護するために保護フィルターなどを使ったほうがよいだろう.フィルター径は72mmで,SE24105Gの77mmより一段小さい.

488gと非常に軽量でα7ivとの組み合わせも非常にバランスがよく,サイズ的にも重量的にも全く違和感がない.個人的にはやはりこの程度のサイズあたりまでが扱いやすいと思う.



サイズ感は同時に購入したSEL50F15GMとほぼ同じで,装備されているコントロールも似ているので兄弟のように見える(笑.

今まで私が利用していたSEL24105G(24-105mm F/4)との比較写真も載せておきたいSEL24105Gは2017年発売のずいぶん古いF4通しの標準ズームレンズだが,焦点距離105mmまでカバーする汎用性の高さが魅力だ.一方今回のSEL2070Gは望遠端こそ70mmと短いものの広角側が20mmまで行けるのでどちらを取るか人によるだろう.ただ,新しい分SEL2070Gの方が描写は明確に良いはずだ.広角端ではSEL2070Gが一段小さいが,70mmまでズームすると両者ほぼ同じ長さになる.




試写
このレンズは広角の20mmから70mmまでをカバーし,通常の24-70mmに比べて広角側が4mmも広く,これがこのレンズの一番の特徴と言ってよい.広角の20mmは自撮りや風景で重宝する画角なので,今まで追加で広角レンズを持って行っていたところを一本省略してこのレンズだけで出かけたりと実用上のメリットが大きい.一方望遠側が短い点については,最近のカメラセンサーの解像度が上がっていることから後でトリミングすれば良く,相対的に重要度は下がっているとも言える.
使ってみた感想としても20mmは24mmよりもやはり一段広く,普通に使う分にはかなり多くのものを一度に収めることができる.

ズームして行っても画質が落ちる感じもなく使いやすい.写りも非常にシャープで,色のりも含めてSEL24105Gよりも描画性能は明確に一段上な気がする.

F/4と明るくはないレンズだが,室内でこそ20mmの広さを重宝する機会も多いだろう.


F4解放でのボケの感じも自然で綺麗だと思う.

逆光耐性も悪くなく,太陽をフレームに入れるとゴーストが出ることもあるがこの程度は許容範囲内だと思う.特にコントラストが落ちたりすることもなく,非常に現代的で使いやすいレンズだ.

まとめ
新世代のF/4ズームレンズ,SEL2070Gを購入したので紹介してきた.今まで利用していたSEL24105Gからの入れ替えで購入したのだが,SEL24105Gと比べて小型軽量にも関わらず画質もよく,コントロールも豊富で使いやすい.F/2.8にこだわりがないのなら非常におすすめできる標準ズームレンズだと感じた.個人的な使い道にはフィットしていて非常に満足している.
一方で標準ズームレンズはライバルが多いので必ずしもこのレンズ一択かというとそうでもないだろう.F/2.8レンズは他社含めて以下のような膨大な選択肢がある.
- Sony FE 24-70mm F2.8 GM II(SEL2470GM II)
- Sony FE 24-50mm F2.8 G(SEL2450G)
- Sigma 24-70mm F2.8 DG DN II Art
- Sigma 28-70mm F2.8 DG DN contemporary
- Sigma 28-105mm F2.8 DG DN Art
- Tamron 20-40mm F/2.8 Di III VXD Model A062
- Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 Model A063
- Tamron 35-100mm F/2.8 Di III VXD Model A072
SonyのGMレンズは値段もぶっ飛んでるので諦めもつけやすいが,Sonyの24-50mm,Sigmaの24-70mmや28-70mm,Tamronの28-75mmあたりはSEL2070Gよりも安い値段でF/2.8の明るさが手に入るので,自分にとって何が重要かをよく検討して候補を決めたいところだ.


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