Nikon Z6を中古で購入して半年程度,28mm f2.8と24-120mmのレンズを使ってみた感想を残す.主にSonyのα7C/α7ivとの比較だが,巷で言われているよりは良いカメラだと思う.ただSonyと比べてしまうとAFが圧倒的にダメなので,動くものを追いかけるような用途だとソニーに軍配が上がると思う.

製品自体の概要は割愛して,個人的にSonyとの比較で良い・悪いと思っているところを列挙する形で紹介したい.ついでに購入した周辺機器や,webカメラの設定方法を付記しようと思う.
よくないところ
2026/5/3追記:よくないところは大体Z6IIIで潰されているので,Nikonに関してはケチらずに最新機種を買うことをおすすめしたい.
AFはα7C/α7ivより遅い
散々言われているAF性能は確かにα7シリーズには劣っている.ただブログ用のアイテム撮影や登山や旅行のスナップ撮影には全く問題ないので,使う用途によってはあまり気にならないかも.熱帯魚の撮影もやっているが,小さい魚を追うのはだいぶ大変だ.
機能的にはトラッキングもAFエリアがオートの時にしか起動できないので使いにくく,どのモードからも起動できるSonyを見習ってほしい.AF関連だと,合焦したかどうかが分かりにくいというのもある.AF-C時にSonyは合焦するとAF枠の色が変わるのだがNikonの方は特に変化がないので合焦したのかどうかわからない...
ボタンにカスタマイズできる機能が乏しい
メインセレクターがダイヤル操作やボタンカスタマイズに対応していない Z6で自由にカスタマイズできるボタンは前面の2つのFnボタン,上面のRecボタンのみで,背面のボタンのカスタマイズは限られている.ソニーやパナソニックはほぼ全てのボタンをカスタム可能なのでここはなんとかしてほしい.

同じく背面のメインセレクターがダイヤル操作やボタンカスタマイズに対応していないのも不満点. AF操作をサブセレクターでやると撮影中にメインセレクターを全く使わないので非常に無駄に感じる.

後ろダイヤルの位置が少し右すぎる/露出補正ボタンが少し右すぎる
エルゴノミクスに関しては後ろダイヤルと露出補正ボタンの位置がもう少しなんとかならなかったのかというのが不満点.28mmなどの小さいレンズだとあまり気にならないが,24-120mmクラスだと操作しにくく感じる.これら二つのダイヤル/ボタンは頻繁に使うので余計に感じるのかも.

良いところ
先に悪いところを挙げたが,全体的によくできていると思う部分も多い.
ボタン配置は良好・グリップも良好
上で述べた点を除いて,ハード面での操作性はかなり良い. 特に全面に2つあるFnボタンはグリップしながら使えてかなり便利で,Sonyにはない利点だ. シャッター周りの3つボタンのうち左側二つがSonyと比べてすごく押しやすいのも気にいっている.

配置とは少し離れますが,私はボタンの感触もNikonの方が好みだ.Sonyは”ボタン感”が強くて少し違和感がある一方,Nikonの方はもう少し柔らかい押し心地.こういう非機能的な部分は2社でかなり違うのでどちらが好きかは人によりそう.これからカメラを買いたい人は,購入する前にちゃんと手に取って確認してみることをおすすめしたい.
グリップも素晴らしいと感じた部分だ.買い替え前のLumix G9proよりこちらの方が好み. 私の手のサイズはピアノで頑張って9度が届くくらいであまり大きくはないからか,小指が余るようなこともなくちょうど良い.α7ivの方との比較では,Sonyの方がグリップは大きいが手に吸い付くのはNikonの方だった.まあここも個人差が大きいところかもしれない.
スマホとの接続性が素晴らしい
あまり推されていませんが,Nikonのスマホ接続アプリSnapBridgeはSonyに比べてかなりよく出来ていると感じた.私は主にGPSの埋め込み用に利用しているのですが,Nikonは接続が安定していて埋め込みに失敗していたということがない.(本来はカメラ側にGPSを入れて欲しいとは思うが..)
撮影メニューが豊富
地味にNikonには画像編集系のメニューが豊富にあります.フォーカスシフト,タイムラプス動画はSonyにはない機能だし,カメラ内のRaw編集や画像編集(トリミングや加重平均など)も豊富にあるのはありがたい.自分のような趣味でやってる人間にとっては全部PCで真面目に現像するのも大変なので,こういう操作がカメラ内で完結するのは大切だと思う.
SonyとNikonの細かい違い
その他,人によっては大事にしたいかもしれない細かい違いをいくつか列挙する.
- モニターの稼働方式
- α7ivはバリアングル,Z6はチルト.スチルだとチルトの方が便利だ.
- カード記録方式
- α7ivはCFexpress typeA+SDのダブルスロット,Z6はCFexpress typeBのシングルスロット.CFexpressは早いが値段が高い...
- ファインダー・モニター
- どちらも明らかにNikonの方が見やすい.
- モードダイヤル
- Sonyは右肩,Nikonは左肩.これは右肩の方が操作しやすい.Nikonは代わりに肩に液晶がついているが私のような初心者はあまり使うことはない.
- バッテリーライフ
- 使っている感じは明らかにSonyの方が良好.ただしNikonは新しいバッテリー(ENEL15c)が出ているのでもう少し良くなっているはずだ.
- 動画
- α7ivは4K60Pに対応していて明確に優位.
- センサークリーニング
- Nikonは超音波式に対応.Sonyのセンサーシフト式はあまり役に立たない.
追加で購入した付属品
Z6と合わせて購入したバッテリー関連の付属品もここで紹介しておこう.
Nikon純正バッテリー EN-EL15c
中古で買ったZ6のバッテリーはEN-EL15bという型番だったが,新型のEN-EL15cが出ている(Z6iiだとこっちが付属している)のでこいつを購入した.値段もSonyに比べて安価でお財布に優しい.15bの方は1900mAh,14Whに対して15cの方は2280mAh,16Whで,若干性能が上がっている.


EN-EL15-bとは色以外見分けがつかないのだが,裏面にちゃんと型番が書いてあって明確な区別がつく.左の灰色のが旧型のEN-EL15-b,右の黒いのが新型のEN-EL-15-cだ.

バッテリーチャージャー
続いてバッテリーチャージャー.Z6の付属品の充電器は1台しか充電できないので,2台充電できるやつをamazonで2000円弱で購入した.この製品,2台充電に対応し,充電具合のインジケーターもあるので値段の割にだいぶ高機能だ.


以前同じ製品のSony用も購入しており,それが壊れることなく使えていたので選択した.

充電はUSB-Cとmicro-USBの二つの接続があり,どちらかでできる.ちなみにUSB-CーUSB-Aのケーブルが付属してきた.最近はmicro-USBを使うことはほとんどないので,USB-Cが付いているのは重視して製品を選んだ.

Webカメラとして利用する方法
Z6はPC側にアプリをインストールするだけでwebカメラとしても使える.リモートワークが増えた昨今,画質を上げて会議に出ると良いことがあるかもしれない.
PC側の設定
PCにはNikon Webcam Utilityをインストールするだけで大丈夫だ.現状WindowsとMacで利用可能になっている.あとはZoomなどのアプリでカメラを内蔵カメラからNikon Webcam Utilityに変更するだけ.Z6とPCはUSB-Cで接続すれば準備完了だ.
Camera側の設定
必須で設定が必要な項目はないが,オプションとしてカメラ側の細かい設定をカスタムダイヤルU1に設定した.特にZ6はUSB給電ができないので,極力カメラの負担を減らすように手ブレ補正を切ったり,画質を低くしたりした.
- Mモードで設定
- AFモード :: AF-F
- 手ブレ補正: OFF
- 画質設定: NORMAL,1080 24P(画質は低い方がカメラへの負担が少ない)
- ピクチャプロファイル: ポートレート(眠めのものの方がよい)
- AF:ワイドエリアL(オートエリアだとAF-Fがきかないため)
- 測光:中央重点
とはいえUSB給電できないのは致命的で,設定してみたもののバッテリーが落ちるのが怖すぎていつもSonyを使っている.
まとめ
使ってきて感じた良い点悪い点をあげてみた.Z6にも良いところは多いがAF性能とボタンカスタマイズは本当になんとかしてほしい点だ.Z6,Z6IIはミラーレスの最初の機種で荒削りだと思うので次のZ6iiiに期待したいと思う.
最後にレンズについてだが,とにかく24-120mmが素晴らしいレンズだ.描写も良いし120mmで0.39倍まで寄れるし,Fnリングなど操作性も抜群だし,手ぶれ補正がないことくらいしか欠点がない.これでSonyの24-105mmより安いのが驚きだ.Sonyの24-105mmは望遠側の描写が露骨に悪いので熱帯魚をアップで撮るような用途にあまり向いていないことも個人的に24-120の評価が高くなっている一因だ.
28mm F2.8の方は比較すると平凡だが2-3万円で買える安さが魅力のレンズ.Sonyは最初に買った35mmF1.8でも5-6万したことを考えると随分良心的に感じる.小さいのでとりあえずどこにでも持っていけるので,買っておいて損はないレンズだと思う.


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