11インチのiPad proを愛用しているのだが,この度デスクでも活用したくなり,VESAマウントを使ってipadをデスクに設置することにした.今回はセットアップにあたって購入したアイテムをいくつか紹介する.設置から半年程度たち,かなり満足できる構成だと感じたので記事に残すことにした.iPadを浮かしてデスク設置したいという似たような要望を持った方の参考になれば幸いである.
今回のセットアップで最終的に実現したのは画像のようにディスプレイの直上にipadを設置するような構成で,これならばトリプルディスプレイの環境でも違和感なくipadを設置できた.常駐系のアプリを表示してぱっと見られるようにしている.

セットアップにあたって用意したのは以下の4つのアイテムだ.このうち最初の3つは必須.
- iPad用のマグネット式VESAマウント
- ロングポール
- iPadに適したモニターアーム
- [option] VESAマウントと干渉しないipadカバー
基本的なアイデアは,通常のVESAマウント用のモニターアームに,iPadをマグネット(magsafe)で設置することだ.単語だけ見てもなんのことかわからないと思うので,以下で順に取り上げる.
iPad用のマグネットVESAマウント
この製品が今回の構成を実現するキーアイテムである.裏面がVESAマウントに対応している板で,表面はmagsafe対応でiPadをマグネットで固定できるようになっている,いわば変換器である.
iPadをVESAマウントに接続するアイテムとして,以前は物理的にタブレットを挟んで固定する商品が主流だった.近年ではiPadのmagsafe対応によって,マグネット式の製品がいくつか販売されている.今回はCharJenProのMagFlött VESA Mountを購入した.マグネット式のため好きな時にiPadを取り外せるのが良いところで,家ではVESAマウントに設置して利用し,外出時には簡単に外して持っていくような運用がやりやすい.VESAマウント側は100mm x 100mmと75mm x 75mmの両方に対応している.

2024年発売のM4 ipad pro 11/13インチモデルは既存のモデルと筐体に変更があったらしく,過去のモデルは使えないとのこと.現在新型を作成中で,2025年2月ごろ発売予定のようだ.対応iPadリストがHPにあるので本品に限らず購入時は要確認.
本品はCharJenProの公式HPでしか販売していないため海外からの輸入が必要だった.私が本品を購入した2024年段階では他のマグネット式のiPadマウントも国内では売っていなかったので選択肢はなかったのだが,配送料や為替には注意が必要だ.
同様の商品として,他にZelalというメーカーからも出ていてこちらと迷ったのだが,送料含めると値段もあまり変わらないし適当で良いやといって先に見つけたこちらにした.本体は70ドルであまり高くないが,送料4000円でけっこう取られてしまった.ちなみにZelalの方は送料込み1.6万円という値段だったので,どちらを買っても大差ないと思う.記事を書いている2025年1月段階でサイトを確認したところ,自分が購入したときよりも安くなっていたので,11/12.9インチでそれぞれの現時点での値段をリストにしておく.MagFlottは送料抜きで追加で送料がかかるが,Zelalは送料無料であることに注意してほしい.最近は円安に加えて為替レートの変動が酷いので購入を考えている人はこまめにチェックするとよいかもしれない.
| メーカー | 送料 | 11インチ | 12.9インチ |
| MagFlott | 別 | 79ドル | 79ドル |
| Zelal | 無料 | – | 8300円 |
購入を検討したときにはZelalにも11インチ向けの商品があったのだが,2025年1月段階では見つからなかった.値段も今ではだいぶZelalのほうが安くなっているなど,購入時から色々状況が変わっているようだ.
また,どちらの製品も,11インチの方はiPad Proだけでなく,10.9インチのiPad Air(4世代以降)やiPad(10世代以降)とも互換性がある.
国際郵便でアメリカからの発送で,First Class Package International(追跡なしの安価グレード)で送ってきた.注文から到着までは6日だった.


内容物は
- マウント本体(VESAマウント用のネジ4本付き)
- 編み込み式のUSB-C/USB-Cケーブル
の二つだ.ケーブルは1.8mで60Wまでの充電をサポートしている.片方の端子がU字型になっているのが特徴で,iPadとつなげたときにすっきりして見えるよう工夫されている.全体的にしっかりした物で普通に使える.

本体は金属製で,iPadと接する面は傷つかないように起毛処理されている.裏面は通常のVESAマウントと同様で,75mmと100mm,両方にネジ穴が切られている.ただし,ネジ穴の深さが普通のモニター用のものに比べてだいぶ浅い点にだけ留意したい.


実際にiPad Pro 11インチを接続したところ.サイズはiPadとぴったりあうようにできていて,前からだとiPadしか見えない.これはなかなかスタイリッシュだ...付属U字ケーブルを使うとケーブルが目立たないのも良い.

ちなみに,購入後14日以内にメールアドレスと名前を登録すると保証が15ヶ月に伸びるのでこれはぜひやっておきたい.(あまり壊れるたぐいの製品ではないと思うが) また,新しめのmagsafe対応のiPhoneもくっつくらしいのだが私のiphone11は古くて非対応だった.
エルゴトロンLXと互換性のあるロングポール
私が利用しているモニターアームはエルゴトロンLXでポール高さは23cm,アームの追加は不可能だった.iPad用にわざわざ新しくポールを追加する気にはならなかったので,代わりにロングポールを設置して,そこにアームを二つ接続する方針を考えた.最初はエルゴトロンで合わせようと思っていたが,調べてみるとモニターポールだけの販売をしていないことが発覚した(ポール長自体は34cmと58cmがある).一式買うと値段が高すぎるので,代わりにサードパーティから出ている互換性のあるモニターポールを買うことにした.
ERGOTRON エルゴトロン LX デスク モニターアーム 長身ポール ロングポール マットブラック 34インチ(3.2~11.3kg)まで VESA規格対応 45-537-224
エルゴトロンのLXのポールは直径35mmで,互換性のあるロングポールとしてはイーサプライとサンコーのものが有名だ.これらはいずれも高さ70cmで値段も大差ないので,たまたまamazonで在庫のあったイーサプライのものを購入した.耐荷重は20kg,対応デスクの厚みは18-80mmで大体のデスク・モニターには対応できる.
- イーサプライ モニターアーム ポール ロング 長さ70cm 直径3.5㎝ クランプ式 支柱のみ デスク設置 EEX-LAP01N
- サンコー モニターアーム用ポール(MARMP194E)
本体は黒色で,エルゴトロンLXのマット処理とは異なるものの,混ぜて使っても違和感ない仕上げだ.

脚部の固定は二つのクランプで行う.通常のエルゴトロンLXはクランプ1つなのでそれよりは丈夫そうだ.他のメーカーのものを見ていても,ポール長が長いものはクランプ2つの傾向があるように思う.クランプのデスクに接する面の面積がエルゴトロンLXに比べて少し小さいので,傷つかないようにするには保護プレートを使ったほうが良い.ポール直径35mmでエルゴトロンと(非公式に)互換性があると言っても,手持ちのエルゴトロンLXアームの中には硬くて入らないものがあった.正確には3つ試して1つ駄目だった.やはりこの手のサードパーティ製品の相性には注意が必要なので,もしアームをあまり持っていないという場合は少し高くても純正品を買っておいた方が結局安くつくかもしれない.

ipadに適したモニターアーム
次にVESA規格でiPadを接続できるモニターアームを検討した.これが意外と曲者だった.iPad Proは11インチモデルが450g,13インチモデルでも680gと非常に軽いため,普通のモニターアームでは重量の下限に達せず,設置するとアームが一番高い状態で固定されてしまうという問題がある.実際下限3.2kgのエルゴトロンLXで試したところ軽すぎて上手くいかなかった.
そこで,ガススプリング式ではなく固定式のアームを検討し,サンコーの4軸式くねくねアーム(MARMP192B)を購入した.本品は上述のサンコーのポール用のアームで,名前の通り上下左右180度,首は360度回転する.固定はネジ式なのでガススプリングのように固定と移動をシームレスに行うことはできないが,ipadの場合は単に固定できていれば良いのでこれで十分だ.
4軸式くねくねモニターアーム サンコー株式会社 THANKO
それぞれの軸はポール側から順番に,左右,左右,最後にモニター側の首は上下の回転ができる.従って,モニターの設置角度を下向きや上向きにすることが可能だ.それぞれの軸はネジで固定できる.商品名どおりくねくね動いて面白い.ポールへの固定はクランプ式になっている.

最終的にiPadを接続したところ.イーサプライのアームに27インチモニターとipadを接続しているが,特に問題なく利用できている.iPadの画面はチャットやメール,カレンダーなどを表示しておくのにちょうど良いサイズで,自宅でのiPadの利用方法として非常に良いと思う.


magsafe対応のipadカバー
最後に,iPadの持ち運びを想定してiPadカバーも検討・購入した.カバーをつけたままでマグネットvesaマウントにiPadを取り付けできないといけないのが問題で,普通のカバーは使えない.そこでこちらもマグネット対応のカバーを探したところMoFTのSnapケースという商品を発見して購入した.MoFTは取り外し可能なiPadスタンドをいくつか販売しており,そのベースになるケースだ.例えばこのケースを使えば,外側にmagsafeを利用してスタンドを接続したりキーボードを接続したりできる.Apple Pensilの収納を備えているのも見逃せない.

この商品はmagsafe対応なので,iPadに装着したままでVESAマウントに設置できる.
まとめ
今回,iPadをVESAマウントに設置するという目的で4つのアイテムを購入した.合計3万円弱のセットアップなので決して安くはないが,家でも外でもiPadを快適に利用したいという場合には強くおすすめできる.やはりモニターは多いに越したことがないので,11インチのディスプレイが1枚追加できると思えばこれくらいは出して良かったと思う.
半年つかってきて感じたのが「モニターの上」という場所の良さだ.ぱっと左上に目を向けるとすぐにモニター上の情報が目に入ってくるので,カレンダーやメール,チャットアプリなどを常駐させておくのにちょうど良い.特にトリプルモニターでデスクが圧迫されているため,デスクの場所を占有しない方法でモニターが増えてお得な気分である.
1つ気になることといえば,マグネットVESAマウントはiPadの機種依存なことだ.2024年新発売のiPad Proのように形状が変わってしまうと都度対応するものを買わないといけない.私のiPad Proは第2世代でまだまだ現役でつかえている(重い作業もやらないので)が,そのうち買い替えるときにはまたマウントごと買い替えないといけない...



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