Nikonの広角大三元レンズ,Nikkor Z 14-24mm F/2.8 Sを購入したので紹介する.Nikonのミラーレスシステムでも何か広角ズームレンズが欲しいと思っていて,候補は以下の3本だった.
- Nikkor Z 14-24mm F/2.8 S(今回購入したレンズ)
- Nikkor Z 14-30mm F/4 S
- Nikkor Z 17-28mm F/2.8
このうち,3本目の17-28mmはTamronのEマウント用レンズの焼き増しなのでわざわざNikon Zマウントで買う必要もないなと思って候補から外した.残るは14-30mm F/4か,14-24mm F/2.8で明るさをとるかズームレンジを取るかで迷った.Eマウントで16-35mm F/4(SEL1635Z)を利用していたので,せっかくなら今度は明るさを取ってみようと思い立ち,こちらのレンズを購入した.
2026/5/26追記:購入時はZ6と組み合わせて利用していたが,掲載写真をZ6IIIとのものに差し替えている.
Nikkor Z 14-24mm F/2.8 S 概要
このレンズは1kg近かったFマウント自体の前任から大幅に軽量化され,高い光学性能を提げて大三元最後のピースとして2020年10月に発売された.
概要は以下の通り.同じSラインの14-30mm F/4 Sも比較のため掲載している.
| 項目 | Nikkor Z 14-24mm F/2.8 S | Nikkor Z 14-30mm F/4 S |
|---|---|---|
| 焦点距離 | 14mm-24mm | 14mm-30mm |
| レンズ構成 | 11群16枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコートあり、アルネオコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) | 12群14枚(EDレンズ4枚、非球面レンズ4枚、ナノクリスタルコートあり、最前面のレンズ面にフッ素コートあり) |
| 最短撮影距離 | 撮像面から0.28m(ズーム全域) | 撮像面から0.28m(ズーム全域) |
| 最大撮影倍率 | 0.13倍(焦点距離24mm) | 0.16倍(焦点距離30mm) |
| 絞り羽根 | 9枚円形絞り | 7枚円形絞り |
| F値 | 2.8-22 | 4-22 |
| アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 112mm※ バヨネットフード HB-97使用時のみ装着可能 | 82mm |
| フィルター枠 | レンズ後部に装備 | – |
| 寸法 | 約88.5mm×124.5mm | 約89mm × 85mm |
| 質量 | 約650g | 約485g |
公式ページはこちら.
開封
Nikkor Zらしい黒と黄色を基調としたパッケージ.開封するとレンズは頑丈に保護されていて安心感がある.


同梱品はかなり多いがこれには理由があるので後述する.
- レンズキャップ LC-Z1424(スプリング式)
- かぶせ式レンズキャップ LC-K104
- 裏ぶた LF-N1
- バヨネットフード HB-96
- バヨネットフード HB-97
- レンズケース CL-C2
レンズはエンジニアリングプラスチック製で各種のコントロールを備え,Sラインらしい高いビルドクオリティだ.

コントロールとしては
- 液晶
- DISPボタン(押すと液晶が表示される)
- Fnボタン
- AF-MFスイッチ
- コントロールリング
を備える.正直液晶はそんなに使えるとも思えないが,Dispボタンを押すごとにF値/ピント距離/焦点距離を切り替えて表示できる.三脚での撮影等でピント位置を見たいときには便利かもしれない.



ボタン類はカメラを構えたときの左側に集中しており操作しやすい.FnボタンとDISPボタンは近い場所にあるが,Fnボタンのみ周りが盛り上がっているのですぐに違いがわかる.

Nikonのコントロールリングはフォーカス,絞り,露出補正,ISO感度,ハイレゾズーム,設定しないの6択から選択できるのでかなり自由度は高い.一方でSonyやSigmaのようなクリック感がないため,設定が変わったか変わってないか感覚的にわかりにくいのがデメリットだ.

フィルターワークに配慮した設計になっていて,いくつか本レンズならではの特徴がある.まず,レンズマウント部分にフィルター枠が搭載されている.

次に,レンズフードが2種類用意されている.これが同梱品が多い理由だ.一つは通常の花形フード(HB-96),もう一つが112mmのフィルターが付けられるフード(HB-97)になっている.地味な違いとして通常フードの方だけ内側に起毛処理が施されている.大きなフードはだいぶ存在感があるのでフィルターがつけられるとは言ってもなかなか使うのに躊躇しそうだ.





いずれのレンズフードも装着時に自動でロックがかかるようになっていて,スイッチを押しながらでないとフードがはずれないようになっている.

レンズのサイズ感はNikkor Z 24-120mm F/4 Sと非常に近く,並べて見るとどっちがどっちかわからないほどだ.微妙に14-24mmのほうが太いが,気になるほどの太さでもない.

ただし超広角レンズだけあって前玉が非常に大きいかつ若干飛び出しているので使うときに神経を使いそうだ.

Z6IIIとの組み合わせでもバランスが非常によくて気軽に使って行ける.


レンズ保護フィルター:K&F Concept NANO-Xシリーズ
112mmのレンズ保護フィルターはあまり選択肢がなく,値段も高価なものが多く選ぶのに苦労した.比較的安価だったK&F Conceptのフィルターを購入してみた.それでもお値段は1万円超えだ...内容物はフィルター本体,フィルターケース,クリーニングファイバー3つだ.


開封してびっくりしたのはこのフィルターケースで,プラ製のちゃっちいケースではなくかなりしっかりした出来だ.ただどうせフィルターは一回つけたらつけっぱなしなのでここまでのものが必要かと言われると微妙な気もする(笑


フィルター本体は112mm径だけあって非常に大きい.リングの側面に製品名のプリントがある.


レンズにもぴったりあって良い感じだ.これで傷を気にせずガンガン使っていける.


感想
自分にとって初めての大三元レンズとしてNikkor Z 14-24mm F/2.8 Sを購入した.購入の決め手はその小型軽量なサイズ感で,愛用しているNikkor Z 24-120mm F/4 Sとほぼ同じ大きさ重さだ.この程度の大きさならば旅行や登山でも気軽に持ち運んで使って行ける.
| 項目 | 14-24mm | 24-120mm |
| 寸法 | 約88.5mm×124.5mm | 約84mm×118mm |
| 重量 | 約650g | 約630g |
一点問題なのはやはりフィルターが112mmと超巨大サイズということで,このサイズのフィルターはそれ自体非常に高価だし,持ち運びの際もレンズ本体よりもフィルター部分が圧倒的に太くて邪魔だ(笑.とはいえ若干レンズ自体が飛び出しているので何も保護しないのは怖い.
描画性能は非常に高く,比べるのは酷かもしれないがSonyのSEL1635Z(16-35mm F/4)レンズと比べると明らかに精緻な描写をする.逆光耐性も高いので気軽に太陽をフレームに入れられるのも広角レンズとしては扱いやすい.価格さえ許容できればおすすめできる非常によいレンズだと思う.


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