Thunderbolt4 ドッキングステーション TS4 レビュー

ガジェット

iMacのポートを拡張するためにThunderbolt4ドックであるCalDigitのTS4を購入してしばらく使っていた.今まで先代のThunderbolt3ドックであるTS3+を利用していたが,TS3はモニター1枚しかつなぐことができなかった.TS4はモニター2枚に接続できるのが大きな利点なのだ.買い替えて2年程度経ったので感想を残す.

Thunderbolt4 ドッキングステーション TS4

TS4はThunderbolt 4ポートを搭載した18ポートのドッキングステーションで,CalDigitのTS3+の後継だ.特に本製品はThunderbolt4で2台のモニターに出力できるのが最大の魅力で,値段は5.8万と張るものの,1つのドックからデュアルディスプレイに出力したいときは他に選択肢がないのではと思う.

Thunderbolt 4 Dock | TS4 | CalDigit

その他,TS3からの大きなアップグレードとして,

  • 98Wの給電
  • 8Kディスプレイサポート
  • 2.5GBイーサネット

などがある.いずれも唯一無二の機能として刺さる人には刺さるポイントだ.

CalDigit TS4 スペック

本体サイズはH14.1×W4.2×D11.3cmで,重さは0.64kgだ.先代のTS3+に比べて若干大きく重くなっている.

TS4TS3+
141mm131mm
奥行113mm98mm
高さ42mm40mm

公式ページのものをまとめ直したポートの構成は以下の通りになっている.

ポート仕様前面ポート数背面ポート数
Thunderbolt 4(USB-C)アップストリーム40Gbps, 98W(ホストマシン接続用)01
Thunderbolt 4(USB-C)ダウンストリーム40Gbps, 最大8K@30Hz02
USB-CUSB 3.1 Gen 2(10Gbps、20W×1、7.5W×2)2 (7.5W, 20W)1 (7.5W)
USB-AUSB 3.1 Gen 2(10Gbps、最大約7.5W)14
Display PortDP 1.401
Micro SDSD 4.0 UHS-II10
SDカードSD 4.0 UHS-II10
3.5mmオーディオオーディオIN / OUT10
3.5mmオーディオオーディオIN01
3.5mmオーディオオーディオOUT01
有線LAN2.5Gbpsの有線LAN01

看板のアップストリームThunderbolt4ポートは98W給電が可能で,大半のノートPCを(フル速度ではなくとも)十分充電できる余裕がある.ダウンストリームポートは2つ配置されており,ノートPCのポート1つから本機を介して2台のディスプレイに出力可能だ.

USB-Cは合計3個,USB-Aは合計5個ある.全てのポートが10Gbpsに対応しており,データの高速転送が可能だ.オーディオジャックは出力が2つと入力が1つある.これだけあれば大半の用途では十分だろう.Thunderboltが使えないモニター用にDisplay Portを備える他,有線LANポートは2.5Gbpsまで対応しているのも芸が細かい.

ポートの配置はこの公式の図がわかりやすいのでこちらでも拝借して紹介しておく.特に,前面のUSB-Cポートは片方20Wの給電をサポート(他のポートは7.5W)しており,ちょっとした充電に使える.

公式より引用.https://www.caldigit.com/thunderbolt-station-4/

前述のようにダウンストリームのThunderbolt 4ポートが2つあってデュアルディスプレイの出力をサポートする.サポートされる出力には制限があり,以下のような組み合わせとなる.

特にApple Silicon機を利用する場合はDual 6K 60Pまで許容されるほか,Dual 4K 60Pは比較的多くの構成で出力できるので汎用性は高いと言える.注意点として通常のM1/M2/M3はデュアルディスプレイ出力をサポートしていないのでpro/max/ultra搭載のMacのみ利用できる.

TBT3/TBT4/USB4intel TBT3 macApple M1/M2/M3 MacApple M1/M2/M3 pro/max/ultra macUSB-C 10GB/s (DP1.4)TBT ipad proTBT4/USB4 chrome book
4K 60Hz
5K 60Hz
6K 60Hz
8K 60Hz
Dual 4K 60Hz
Dual 5K 60Hz
Dual 6K 60Hz
4K(~144Hz)
UWQHD(~180Hz)
WQHD(~240Hz)

開封

開封していこう.付属品は

  • 本体
  • 本体に取り付けるゴム足
  • 電源アダプタ(230W)
  • 電源コード
  • Thunderbolt 4ケーブル(0.8m)

である.Thunderbolt4ケーブルは普通に買っても結構高いので,付属しているのはありがたい.

本体全面と背面の質感はTS3+とほぼ同様.単にポートが増えて多少大きくなったような印象だ.前世代を使っていた人は違和感なく乗り換えられる.前面には電源がついている時に光る青いLEDランプが搭載されているのも前世代と同様.これは地味に通電してるかどうかがわかるのでありがたい.また,前世代と比べて前面のUSB-Cが1つ増えており使い勝手が多少向上した.背面左側に見えているのはセキュリティロックだ.オフィスでの需要も考えているのだろう.

本体はこの放熱用の凹凸が特徴的でデザインも作りも良い.デスクに置いたときに良いアクセントになる.前面にはmicro SD/SDカードスロット,イヤホンジャック,USB-A,USB-C2つとよく使うポートが配置されている.先代に比べて重く大きくなったおかげで,ポートにケーブルを挿すときに本体が動きにくくなってストレスが減った.

設置方法は縦置き横置き両方サポートされている.縦置きの方がスペースを取らないというメリットはある.全世代より大きく重くなったせいか,縦置きした時の安定性も向上している気がする.

電源はアダプターとコンセントで二つに分かれている.アダプターは230Wあってかなり巨大なので設置場所はよく考える必要がある.この手の製品にはありがちだが,アダプターから本体に接続する部分のケーブル長があまり長くないので,例えば本体をデスクに置いてアダプターは床に置くようなやり方だと結構ケーブルがタイトになる.私はアダプタはデスクの裏側に貼り付けて設置している.

ドッキングステーションユーティリティソフト

Mac OSのみだがTS4用のソフトウェアも提供されている.ドッキングステーションユーティリティは,TS4に接続されているUSBデバイスを安全に取り外すためのソフトだ.デバイスの取り外しはMacからも操作できるわけで,なぜこのソフトが必要なのかはよくわからないが存在だけここで言及しておこう.

The CalDigit Docking Station Utility – CalDigit
CalDigit Support Downloads

2年使った感想

2024年の4月に購入してからちょうど2年間使ってきたが,感想としてはとにかく安定しているの一言に尽きる.映像出力がおかしくなったり,USBの接続が認識されなかったりということが本当に一度もなかった.これは結構すごいことで,このためだけに購入して良かったと思う.

TS4を利用したiMacと27インチ4K×2の構成.

また,その大きさやアルミ筐体の放熱性ゆえか発熱があまりなく安定しているのも嬉しい.もちろんそこそこ暖かくはなるが,非常識な範囲ではなく常に冷却が必要ということはない.あまり気にせずに負荷をかけられるのは精神衛生上嬉しい.

ポートの数もこれだけあればおよそのことはこなせる.私の場合それでも足りてないのだが,今までのTS3+よりもポート数が増えたおかげでストレスは減った.やはりポートは多ければ多いだけ良い.とはいえ,背面にはUSB-Aポート4つとUSB-Cポート1つという組み合わせで,ちょっとUSB-Aポートが多すぎる気はする.最近の流れを考えるともう少しUSB-Cポートを増やして欲しかった気持ちはないではないが,この辺は後継のTS5+でさらにUSB-Cポートが増えて緩和されていると思う.

また,これは本製品に限ったことではないが,ドックを噛ませるとキーボードやマウスの挙動が不安定になることがある.手元のHHKB studio(キーボード)とLogitech G604(マウス)も例外ではなく,この2つはiMacに直接挿して利用している.

懸念点は6万円近い価格を正当化できるかどうかだろう.他にもThunderbolt4対応のドッキングステーションはそこそこの数売っているから,デュアルディスプレイ対応やポート数の多さなどに価値を見出せるかどうかが分水嶺だろう.最近はThunderbolt5対応のTS5,TS5+の2機種が投入されているのでこれから買うならそっちの方が良いだろうが,Thunderbolt5対応は要らないので少しでも予算を抑えたいという場合には良い候補になると思う.

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